東大総長賞授賞式にお邪魔させていただきました

久しぶりの投稿&記事の内容も1ヶ月以上前の出来事についてなのですが、

先日東京大学の総長賞授賞式にお邪魔させていただく機会をいただきました。

その時の出来事が印象的だったので書き残しておこうと思います。

はじめに

はじめに、なぜ総長賞授賞式に参加できたのか、という話を軽くしておこうと思います。

平成29年度の東京大学総長賞には41件の応募の中から総長大賞2件と総長賞12件が選ばれました。

平成29年度東大総長賞受賞者

うち、課外活動での表彰は3件だったのですがそのうち1団体に僕が昨年末まで在籍していた、東京大学運動会躰道部が含まれておりそちらの招待で参加させていただきました。

躰道部の表彰理由ですが、昨年7月末に行われた躰道の世界大会における活躍と全国学躰道優勝大会10連覇およびそれを称える大会初の特別褒章の受賞、という目覚ましいものでした。

そのような華々しい成果の中で、自分の果たした役割はごく僅かなものですがそれでも素晴らしい成果を誇らしく思います。

総長賞授賞式

総長賞授賞式では、各受賞者がその受賞した理由に関して語る時間が5分ずつ設けてあります。

学業での表彰であればその研究内容を、課外活動での表彰であればその活動に関して発表していくことになります。

最初に課外活動での表彰の発表がありました。課外活動での表彰は躰道部と硬式野球部、そして中原中也賞を受賞した教育学研究科の野崎さんでしたが、そのうち野崎さんは 総長大賞の受賞だったため、総長賞受賞の2団体の発表でした。硬式野球部の受賞内容は2017年の一連の活動成果、というものでしたが主なものとして十数年ぶりの勝ち点獲得、というものが あったようです。

勝ち点とは、同じ相手に2連勝することで得られるものとのことでそれが十数年とれなかったという話は、以下に6大学の野球が熾烈な戦いかを表しているようでした。

そのあと躰道部の発表があり、その後学業での表彰者の発表に移りました。

どの発表も素晴らしいものでしたが、中でも同じ学部4年生ながら総長賞を受賞した、農学部の小林里緒菜さんと同じく学部4年ながらなんと総長大賞を受賞した 柏倉沙耶さんの発表は印象的でした。

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小林里緒菜さん(許可を頂いています)

その後、五神総長の挨拶があり写真撮影をして式は終わったのですが、五神総長の話の中でも印象的だったのは、どの研究も自分の考えを持って主体的に進めていたことが評価された、 という話でした。最近ひしひしと、研究を自分の力で切り開くことの難しさを感じているだけにこれがいかに大変かがよくわかります。

発表の印象として、興味深かったのは全員発表が非常に上手く、また研究の目的と結果が非常にすっきりとして分かりやすかったことが挙げられます。ここまですっきりとした研究に見えるように なるために一体どれだけの努力を積んできたのか、検討もつきませんでした。

懇親会

授賞式のあとは懇親会がありました。正直なところここでどのような研究が総長賞に選ばれるのか聞くのが目的で参加したようなものだったので非常に楽しませてもらいました。

面白かったのは、理学系研究科の大屋瑶子さんから聞いた話なのですが、総長賞に選ばれる前にまず理学系研究科内での争いがあり、それに残るためには発表がわかりやすい ことがひとつ大きな指標だったという話でした。つまり学術的に非常に優れているのはもちろん、その成果が専門でない人にもわかりやすいことが基準としてあるということだったのですが それは授賞式での発表が非常に高度な内容にもかかわらず分かりやすかったことを裏付けているようでした。

また、面白いなと思ったのが4年生で受賞した2人はどちらもGLP GefILの第一期生だったことでした。このプログラムの名前を聞くのは初めてだったのですが、その中から2人学部四年にして 学術表彰を受ける人物が出るというのは並々ならぬことだろうな、という印象を受けました。

まとめ

非常に有意義な体験をすることができました。研究をする上での心構えなどを得ることができたか、というと怪しいところですが自分の周りにはこんなすごい人たちがいるんだ、ということを 意識できただけでも有意義だったと言えます。