PC自作をした話
以前使っていたマシンのGPUが壊れてしまったのでGPUだけ差し替えてみたが、どうやら他の箇所も壊れてしまっていたようで、差し替えてすぐにやはり動かなくなってしまった。
新しく買ったGPUは壊れていないはず、ということでそれ以外のパーツを揃えて新しいGPUマシンを作ることにした。前のマシンもGPU以外の部分は正常に動作しており、スペックもそこそこだったため、廃棄をせずにCPUマシンと使い続けられるというわけだ。
スペック要件の設定
以前のマシンとほぼ同等程度のスペックを維持しつつGPUが使えるマシンを組み上げたかったため、各パーツについてそれぞれ次のようなことを考えた。
- CPU
- GPU
- 既に買っていたのでRTX3090で決定
- メモリ
- 以前のマシンは128GB RAMだった。今回のマシンは同程度あると嬉しいが、GPUマシンはDeep Learning用途に特化させてもいいと考えていたので値段と相談して64GBでもいいと考えていた。
- その他
- 光らないで欲しい。
- Deep Learning用途なのでUbuntuで問題なく、Windowsは不要。
- Wifiモジュールがあると嬉しい
概ねの要件は以下のブログ記事のものと類似していたため、パーツ選びなどにおいてはかなり参考にさせていただいた。
ちなみに検討初期においては上記の要件を満たすマシンをBTOなどで探すことも考えたが、光らない・Windowsの入っていないマシンというのはほぼ見つからず自分で組み上げる以外の選択肢がなかった。性能の良いGPUマシンはどうしても光ってしまうらしい。
パーツ選定
パーツ選びは上記のyagさんの記事を大いに参考にした。
また、パーツの互換性などの問題をチェックしてくれるこちらのサイトも大変役立った。
最終的にはこちらのサイトを用いて決定した構成をTSUKUMO Exの店舗に持って行き、店員さんに確認してもらって購入するパーツを決定した。上記のツールでは排熱や電源、ケース内のスペースなどに問題がないという結果になっていても店員さんに見せるとかなりギリギリなのでこちらの方のパーツを使った方がいいというアドバイスをもらえてだいぶありがたかったので、自作PC初心者の方は最後は実店舗の店員さんに見せてもらうのがいいと思った。
購入したパーツは以下のようになった。
name | type | price |
---|---|---|
Fractal Design Define 7 Black Solid | PCケース | ¥24,480 |
AMD Ryzen 9 5900X | CPU | ¥60,500 |
MSI B550 UNIFY-X | マザーボード | ¥31,680 |
Crucial DDR4-3200 64GB | メモリ | ¥25,380 |
Western Digital Blue SN570 NVMe SSD 2TB | M.2 SSD | ¥24,300 |
Thermaltake TOUGH POWER GF1 1000W | 電源 | ¥20,980 |
Antec Symphony 360 | CPUクーラー | ¥14,980 |
Termalright TL-B14 140mm Fan | ファン | ¥3,608 |
これとグリスを入れて合わせて208,990円となった。マザーボードなどはより安価なEDGE WIFIのモデルが売り切れだったためやむなく少し値の張るものを買うことになった。また、CPUクーラーは結局光るものを購入することになったが、ライト用の電源を繋がなければ光らないようにできるので妥協した。また、既に購入済みだったGPUも一部が光るのでPCケースの外装がSolidタイプのものにして光を隠せるようにした。
RTX3090はAmazonで¥176,308で購入したもののため、合わせて¥385,298だった。なお、執筆時点(2023年1月)ではRTX3090は値上がっており、23万円ほどするらしいのでだいぶいいタイミングで購入できたと思う。
これらのパーツはTSUKUMO Exで全て購入しその場で持って帰ったが、雨が降っていたのもあり非常に大変だったので車で運ぶか、届けてもらうかした方がよかったと思っている。
組み上げ
午前中に買いに行ったので午後~夜の時間に一気に組み上げた。休憩時間含め合計で7~8時間ほどかかったと思う。 手順としては次のように行なった。
- CPUをマザボに取り付け
- メモリをマザボに取り付け
- M.2 SSDをマザボに取り付け
- CPUクーラーのヘッドの取り付け
- PCケースにマザボを取り付け
- PCケースの前方ファンを取り外し、CPUクーラーのラジエータをケースに取り付け
- 電源ユニットにケーブルを取り付け
- 電源ユニットをケースに取り付け
- マザボと電源を接続
- 取り外したケース前方ファンをケース上部に取り付け
- ケース後方ファンをより強力なファンに取り替え
- ファンとマザボの接続
- 信号線の接続
- GPUの取り付け
- GPUと電源の接続
- ケースの各パーツを戻して完成
特にCPUクーラーのヘッドの取り付けは、取扱説明書が分かりづらく、YouTubeでも参考になる動画が2,3個しかなかったため苦労した。また、Fractal DesignのPCケースは非常に自由度が非常に高く、パーツの組み替えが色々できる分、自分の構成に合わせたパーツの組み替えを考えるのは少し苦労した。
中の配線がなんともセンスのない形になってしまっているが、組み上げ後は次のようになった。
配線誤りやCPUクーラーの動作などが不安だったが、1発で動作させることができた。
この日はOSのインストールは行わずBIOS画面で各パーツが認識されていることを確認した。
終わりに
自作PCは今回が初めてだったが、特にトラブルもなく組み上げることができた。互換性のないパーツを買ってしまったり、組み上げてから排熱や電力の問題で動かないことが心配だったので、実店舗の店員さんに相談をしてから購入に踏み切ったが、そのおかげかパーツの買い増し等はする必要がなく済んだ。
PC自作は思ったよりも簡単にできたので、今後も新調するときは選択肢に入れておきたい。